コンクリートがなくなる日

先日、ニュースで今、世界で砂が不足しているという記事を見かけました。

生活のごくごく身近なところになる砂ですが、実は水に次いで最も人間に使用される資源なのだとか。

建築でもコンクリートの骨材として欠かせない建築資材です。ガラスも、もともとは石や砂から出来ています。

住宅にもコンクリートの基礎が欠かせないし、街で目にするマンションやビルなど、

街にはコンクリートが溢れています。

 

世界的な都市の膨張により、高層ビルの建設ラッシュが世界で進み、それに伴ってコンクリートの

使用も爆発的に増加しています。

何十万年もかかって砂が出来る地質学的プロセスよりもはるかに速いスピードで砂がなくなっているのです。

 

メコン川では砂の採取により沈下を続け、砂の採取によってインドネシアのいくつもの島が消滅したそう。

このままだと、将来世界からビーチがなくなるかも?という予測まで出ているみたいです。

 

 

そんな状況を打破してくれそうな新しいサスティナブルな建材も登場し始めています。

石灰と麻の茎を混ぜて作られるヘンプクリートや、廃棄される貝殻から作られるタイル、また

再生コンクリートの研究も進んでいるそうです。

 

これらは今すぐにはコンクリートの代わりとなって実用化は難しいかもしれませんが、設計する立場として、

危機感を持ち、安易にコンクリートを使わない姿勢も必要かなと思いました。

 

 

 

 

 

とみんぐ
  • とみんぐ

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