TOOLS

竹中大工道具館で展示中のイサム・ノグチTOOLS展に行って来ました。

20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチが創作活動の中で用いた道具が展示されています。

 

私はイサム・ノグチの和紙を使ったAKARIシリーズの照明を愛用していますが、会場ではAKARIシリーズの照明の製作過程の動画や道具が見れて興味深かったです。

提灯をつくる職人さんがくるくると細いひごを巻いていき、糊を付けた和紙をそこに貼り付ける様は思わず見とれてしまいます。

イサム・ノグチは晩年、石材の生産地である香川県の牟礼にアトリエを構え、硬い御影石や玄武岩を加工することに

新たな可能性を見出そうとしていたそうですが、石から無理やりイメージを引き出すことはせず、自分がコントロールできた部分、

できなかった部分が調和するかたちを模索していたようです。

 

何かとっても建築にも通じるものを感じてしまいました。

 

彼の手から生まれた、あのプリミティブで有機的なかたちの裏側を見れたようで、気づきをたくさんもらえた展示でした。

 

 

とみんぐ
  • とみんぐ

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