木材のオーダーメイド
先日設計チームのみまっちさんと、しそうの森の木さんの製材所・工場見学に
伺いました。
株式会社しそうの森の木さんは、伐採~木材商品の製造までを一元管理し、コストダウンに取り組むことによって
「山に適正な価格を還す林業」を行っていらっしゃいます。
三渡常務取締役がひとつひとつ丁寧にご説明してくださいました!
旬の食べ物が美味しいように、木にも伐採に適した時期があるようで、これを伐り旬と呼ぶのだそうです。
伐り旬の期間とは秋のお彼岸から春のお彼岸まで、
秋から冬にかけてのこと。
この時期は木が成長を休み、根から吸い上げる水分量が減っているので伐採に向いているのだそうです。
しそうの森の木さんはこの伐り旬での伐採にこだわられています。
そして木材の乾燥方法にもこだわりが。。
木材の真空乾燥機。真空状態にすることで沸点を下げて木材の乾燥にかかる時間を短縮し、
色、香りが良いまま、また、内部割れが少ない状態で、乾燥できるそうです。
そしてこちらは岩盤浴くらいの温度で温める人肌乾燥機。
遠赤外線で温め、天井裏に敷き込んだ炭で調湿しています。
この中に入って説明を聞いていると、ぽかぽかしてきて私もじわっと汗が。。
岩盤浴したような、心地よさでした~。
ひとにも優しい環境は、きっと木にも優しいんだろうな。。
そして、宍粟産の材木を加工する建材工場では、フローリング材や羽目板、ペレットまで、
木のてっぺんから根本まで余すところなく使い切る様々な建材をご紹介いただきました。
あえて、小さな製材所として、地域の工務店さんや設計士の皆さんのオーダーに答え、地域や森の活性化に
つなげていこうとされている三渡常務取締役の熱い思いを拝聴し、地域材に対する理解や思いがまた一層深まりました。
まさに木のテーラーメイド!
こんな製材所さんが近くにあるなんて、恵まれていると思います。
こういった地域の木材を住まいにデザインとしてどう取り入れていくか、これからじっくり取り組んでいきたいと思います!