暑い夏でも快適に

少し前ですが、イケダコーポレーションさん主催の断熱施工見学会に行ってきました。

ドイツ生まれの木繊維断熱材、シュタイコ。

トウヒなどの針葉樹端材が原料で、化学物質は不使用です。

そのため、燃えても有害なガスを発生しないのです。

そしてポイントは、その熱容量の大きさ。

熱容量とは、「その物質の温度を1度上げるのに、どのぐらいの熱量(エネルギー)が必要か?」

という値のことです。

熱伝導率(熱の通しやすさ)は一般的な断熱材のグラスウールなどと大差ありませんが、

熱容量ではシュタイコが群を抜いています。

そのため、暑い夏に屋根面の温度は80℃ほどに上がっても、シュタイコには熱を蓄える量が多いため、

その熱を室内に通すことなく、真夏でも快適な室温を保つのだそうです。

原料が木だから燃えやすいのでは?と思いましたが、シュタイコは高密度な木繊維で構成されているため、万が一火災が発生した際には

表面に炭化層を素早く形成し火災の広がりを抑えるそうです。実際に燃やす実験をしてもらいましたが、火をつけると、黒く焦げる(炭化する)

だけで、ぼうぼうとした炎にはなりませんでした。

そのほか、透湿性能、調湿性能、断熱性能、防音効果に優れていて、また天然素材由来の安心・安全性もあります。

そして廃棄の際の環境負荷の小ささ、製造にかかる CO2 排出の少なさなど、製造から廃棄まで一貫して責任を持っている点が素晴らしいと思います。

木という素材の持つ特性が余すところなく生かされた断熱材、チャンスがあれば使ってみたいです!

 

 

 

 

とみんぐ
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