人の命を預かるということ

米フロリダのマンション倒壊映像はとてもショックでした。

動画が公開するまでは外壁だけが崩れたのかと思ったのですが、2棟が完全崩落しているとは絶句です。

地震の際にはビルや家屋が倒壊してしまう地震大国日本では、地震が起こるたびに規制が厳しくなっています。構造計算上は最低でも基準の120%以上の安全性を確保しますが、それでも100%安全とは言い切れないのが自然や劣化との闘いです。また構造計算の改ざんや、現場での施工不良も悲しいことに後を絶ちません。

フロリダのニュースの次の日には西成の住宅崩落。昨日「あんなん日本ではありえへんわ」と見ていたのでこちらも言葉を失いました。長年大阪で働ていたので、大阪市内には古くからの崖地が思いのほか多くあり、そこにきゅうきゅうに住宅が建てられていくというのは当たり前でした。でも、あの擁壁では。。。

一番悲しいのは大勢の人の命が奪われたであろうこと。

「建物を建てる」というのは「人の命を預かる」事でもあります。これは車でも、飛行機でも、擁壁でも、橋でも当てはまります。お医者さまや介護士さんなどはもっと近い位置で人の命を預かっておられますから、関連する仕事をしている人を含めると、必ずと言っていいほど皆さん誰かの命を預かっているのだと思います。

誰もなあなあで仕事をしているわけではありませんが、考えさせられた出来事でした。

おにょうえ
  • おにょうえ
  • つない堂担当として奮闘中です!