天然砕石パイル工法による地盤改良。

バリアフリーには程遠い住宅に見切りをつけ、住みやすいユニバーサルデザインな住宅に建て替えをすることを決意をされました。住みやすい、優しい住宅を作り上げるまでの工事日誌です。
先日の地盤調査の結果、基礎工事にかかる前に地盤の改良、補強が必要だという結論に達しました。
建て替え工事と思って油断しておりましたら地盤調査をしてみたらなんと深さ1.5m程度の地盤改良が必要なくらいの軟弱地盤だったとのこと。
追加で費用も掛かってしまいますがそこはしっかりとしておかないと地盤を適当に流して建物を建てたら後々えらいことになってしまします。
そんなわけで追加工事でご了承頂いたのはこんな感じの工事、

 

 

 

 

一般的な表層改良というセメント系の改良材を土に混ぜて土を固めてしまうのではなく、柱状に穿孔して天然の砕石を詰め込んで締固めて建物の荷重を確実に支持層に伝えます。
どうしてこんなたいそうな工事をするかというと、、
今は改良されて良くなったようですが、セメント系の表層改良の材料のなかに六価クロムが含まれていて土壌汚染の原因とされたり、土を大量にコンクリートのように固めてしまうことによる自然破壊が問題になったりして以前から疑問を持っていろいろと調べていたからなのです。
ま、割れにくい(というか初めから塊ではない)という特性があったり、、

 

 

 

 

水を通すから液状化現象に強いという特徴があったり、

 

 

 

 

震災の時に液状化の怖さは身に染みておりますのでここは少し敏感になるポイントです。
そんないろいろなメリットがあったりもしますが、この工法を選んで頂いた一番大きな理由は、
地盤ごとセメントで固めてしまうよりも天然砕石で必要なだけ土を置き換える方が絶対に自然。
だという事です。
コンクリートが嫌いでは建築屋は出来ませんが、自然循環型住宅を提案している以上、自然素材の提案は内装だけ、構造だけの事ではなく、地盤改良のような目に見えないところほど重要だと思うのです。
費用は少し高くつきますが、建物の下になる部分は後でやり直しは効きませんのできっといい選択をして頂けたと思います。
M様、いつも私たちの提案に深いご理解を頂きありがとうございます。
早速(雨が上がったら、)段取りを進めます!

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