蔦のおうち

今は亡き父が建てた私の実家。築38年?くらいですが、いつの頃からか外壁には蔦が生い茂り(父が植えたんだと思うけど・・・)甲子園球場のようになってました。

冬は枯れてしまっているけど、夏には歩道に面した西側の外壁一面が緑色になり、それが当たり前。私自身は最近実家に帰ることも少なくなり、蔦があることを何とも思わず。

少し前から母が蔦を取って外壁をきれいにすると言い出しました。冬になってから蔦を取ると。どんどん生い茂り窓の周りの枝をカットしたり、手入れが大変とか。夏は虫がくるので消毒もしないといけないし。

母が元気なので何とも思ってませんでした。消毒や手入れを頼まれたこともなかったし。

家の蔦を気に入っていた父の友人が、母からの年賀状で蔦を外すことを聞き遠方からわざわざ見納めに来たそうな。

母は手入れをする必要がなくなり、せいせいするんだろうか。次に実家に帰った時にはもう蔦のおうちじゃないんだなあと思うと何とも言えず寂しい気持ちになります。夏が来たらまた、寂しい気持ちになるのかも。

さいくみ
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