減りゆく書店とリアルのススメ

先日、明石駅南のジュンク堂が閉店(3年後にリニューアルするそうです)と知り、書店業界の厳しい状況について考えるようになりました。

「書店の売上げはネットショッピングに持っていかれている」という噂は聞いていましたし、利便性でも在庫面でも圧倒的に優位な通販を利用することは効率的な選択だと思っています。

ここにきて「地元の本屋さんで買い物をして、地域に貢献しよう」というのも良いですけど、まずは自分が楽しむこと、必要性を感じることが肝心ではないでしょうか。
欲しい本を思い浮かべながら書店に足を運び、ズラッと並ぶ書籍を目の当たりにした時のワクワク感はネット通販では味わえません。

適当なコーナーに寄り道したり、お目当ての本と陳列が近いというだけで手に取ってみる楽しさ、店員の想いの込められたオススメ書籍の紹介などは一種のエンターテイメントです。
また、個人商店の温かみは、僕達が忘れてはならない人間らしさに立ち返らせてくれる貴重なコミュニケーションと言っても過言ではありません。

人によっては時間の無駄と感じられるかもしれませんが、僕はこういった価格差や手間などの効率よりも刺激や人と人との繋がりが改めて見直される時代が来ると考えており、同時に到来を望んでいます。

色々考えがちになるこの季節。

日々のご縁を大切に、そんな思いを込めて。

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